制作事例

誕生日祝いのお酒

IMG_3922.JPG

柔らかな空気感のお二人がご来店くださいました。

お父様への似顔絵ラベルのお酒(誕生日)のご依頼です。

お写真数枚を添付画像でパソコンに送っていただきました。

家の中で撮られたお写真を拝見し、のどかさというか懐かしさをも感じました。

なぜだろう?

お父様はどちらにいらっしゃるんですか?と尋ねると、沖縄です。

私は沖縄が好きで沖縄の雰囲気が好きで時々沖縄に旅行へ行きます。

以前、"どれだけ安く行けるか"と家族旅行に。

LCCの飛行機はもちろん、一泊2食付きで3240円の宿を予約。

レンタカーのカーナビをセットし出発。

細い路地を入っていくと・・・「目的地周辺です!」と。

目の前にあるのは、廃業したらしきアパート。

"こんにちは~!"と声をお掛けし恐々アパートに入っていくと男性の声で"は~い!"と。

たぶん、本日こちらにお世話になる大塲です!と

「お疲れ様です!ようこそ!!」と素敵な笑顔で。

ホッとしました。

カギを渡され部屋に入ると、まさにアパートの一室です。

窓ガラスはひびが入ってガムテープで修正。

お風呂も極小さなユニットバス。

これがなんとも心が落ち着き、ワクワク感も生まれてきます。

おじ様の「ご飯できましたよ!どうぞ~!」の声。

別室に行くとワ~オ、懐かしい!

食事の上にかぶせてあるネットカバー(かや)。

子供のころ使って以来久しぶりに拝見し、懐かしさのあまり鳥肌が。

沖縄の家庭料理を堪能いたしました。

ちなみに娘たちもこの日のことはしっかり思い出に残っています。(リゾートホテルでは味わえない素敵な空気感ををいただきました。)

さて、このアパートのおじ様とご依頼をいただいたお父様の優しい雰囲気が私の心で一致したのです。

お写真から懐かしさを感じたわけです。

話しは戻ります。

息子様からお父様へのメッセージです。

「お父さん、あまり飲みすぎないでください」・・・

"ちょっと硬いかな~!"

こんな時、私はこう言います。

"いつもと同じように話しかけるようなイメージがいいと思います。"

それじゃぁ、「おっとー、飲みすぎ注意ど!!」と。

間違いなくお父様に直球で伝わると思います。

と同時にお父様のお体を気遣いながら大好きなお酒をプレゼントするやさしさ。

心にジ~ンときます。

優しい心で親子がつながっています。

オリジナルラベルを作らせていただきながら幸せのおすそ分けまでいただけて幸せです。

ラベルが完成し息子様へ手渡すと、素敵な笑顔で喜んでくださいました。

あ~嬉し~~い!

どうかお父様にも喜んでいただけますように!と心を込めラッピングさせていただきました。

素敵な親子に乾杯です。ありがとうございます。

古希お祝いのお酒

IMG_4137.JPGのサムネイル画像

今回のオリジナルラベルはいろんな意味で忘れることができない作品となりました。

以前、鱧の絵のオリジナルラベルを描かせていただいたお客様からのご依頼です。

お父様の古希のお祝いで似顔絵ラベルをと思っていたそうですが急展開。

お父様にガンが見つかり古希のお祝いまで命がもちそうにありません。

副葬品として似顔絵ラベルのお酒のご依頼をいただきました。

通常はおめでたい席にご利用いただいているお酒が葬儀にと思うと、いつもの気持ちでは集中できません。

とにかくこの時思ったのは、"急がなくっちゃ!"という思いです。

この"急がなくっちゃ!"が集中力を高めました。

どんな形でも、「喜んでいただきたい!」という強い思いでその夜のうちに完成。

翌日、花の舞酒造さんのデザイン担当者さんにその旨をお伝えし、デザインの校正について話し合い&急ぎでお願いしてまいりました。

通常一週間で納品なのですが3日後にお届けくださいました。

お客様の思いが、それぞれの心をひとつにまとめました。

完成のご連絡をすると、すぐにご来店くださり似顔絵ラベルのお酒を見て喜んでくださいました。

その後ご連絡をいただき、体調が持ち直して初めの予定通り喜寿のお祝いとしてご使用いただけたそうです。

私自身、いろんな意味で記憶に残る一本となりました。

どんな場面でも喜んでいただけるオリジナルラベル作成を目指します。

 

そして、お便りをいただきました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

厳格だった父は今思えばそれはもう大変な子供想いの父でした。

 大学まで行かせてくれましたが、卒業間近にしてまさかの病気による中退。

なんとか社会へ出て、やがて独立して事業を起こしましたがうまくいかず廃業。

たくさん父の期待を裏切り、なにより厳しい父に反発ばかりしてました。

 当時は全くそんなこと気にしていませんでしたが、厳しいことを言いながらも必死で守ってくれていました。

65歳まで勤め上げ、責任感から開放された父は嘘みたいに大らかになり、退職後は月1くらいで会って一緒に飲み交わすようになりました。

 兄が下戸のため、一緒に飲める相手のいない父は多分この毎月が楽しみだったに違いありません。

 昼夜問わずほとんど休みもなく働き続けてきた父、これからは存分に第二の人生を満喫してもらいたいと思いました。

 父が古希を迎える前年に友人の新築祝いのラベルを作っていただき、この時父の古希祝いも絶対お願いしようと思っていました。

しかし古希を迎える5ヶ月前、父に食道癌が見つかりました。

 偶然にも初期の初期に見つかったため、父は放射線治療に挑みました。

 苦しい放射線治療にも耐え、治療後も散歩に出かけたり、少しずつ食事も取れるようになり、順調に回復していると思いました。

ですが、約二ヶ月後、放射線治療の時に焼けた肺から間質性肺炎を起こしてしまいました。

それからはあっという間でした...。

もう古希までもたないと言われ、おめでたい空気でもないのにお祝いもないなとラベルの制作は諦めました。

でも、せめて大好きなお酒を持って旅立ってもらいたいと副葬品としてお酒を贈ることを考えました。

もう一週間ないかもという厳しい時間の中、バオオさんは超特急で私の依頼に全力で応えてくれました。

そしてもうダメと思われた古希も少し容態も持ち直し、生きているうちに渡すことができました。

 普段は憎まれ口ばかりで「無駄金使いやがって」とか素直に気持ちを表せない父。

モルヒネ治療の影響で理性のタガが外れているせいか、最後の最後に父の素直な言葉が聞けました。

 「これは写真よりいい、とても気持ちのこもったいい絵だ」と。

この時父はもう生きることを諦めていましたが、必ず帰って乾杯するから開けるなよ!と再び静への執着が芽生えました。

その後すぐ敢え無く旅立ってしまいましたが、葬儀の時も祭壇にボトルを飾らせてもらいましたが、参列者からもとても温かみのある絵だと、最後にこんな顔が見られたのはよかったと喜んでいただけました。

きっと天国で父も大変美味しく飲んでくれたことと思います。

新築お祝いのお酒!

IMG_3135.JPG

ある日、穏やかで優しい笑顔のお二人が酒のバオオにご来店くださいました。

感性の豊かさがオーラとなって湧き出ていました。

お話をすると、ご友人への新築祝いの贈り物をお探しに。

他にはない物をと、オリジナルラベルのお酒をご注文下さいました。

絵手紙ラベルに決定し、日を改めて再度のご来店。

なんと、ラベルのイメージを紙に描いてきてくださいました。

ご希望の絵は鱧(ハモ)です。

鱧は以前浜名湖で釣ったことがありますが描いたことはありません。

お借りしたお写真から、鱧のイメージを頭に描き描き上げました。

  • ・・どうも納得がいきません。

    もう一回違う角度で描きましたが、やっぱり納得がいきません。

    その後も続け、5回くらい描いてやっと納得のいくものが完成。

    (自分の中では、喜んでいただけるなぁ~!と不安な面も。)

    お話を伺うとお渡しになる方が魚関係のお仕事をされているそう。

    鱧をお選びになったのも「魚に豊か」から。

    今回はあえて鱧を「魚・豊」を縦書きに。

    添える言葉は"魚が豊かに 魚で豊かに!"

    漢字をうまく使った素敵なメッセージにうっとりです。

    肩ラベルには、おめでたい赤い鯛を勝手に添えました。

    そしてお客様のご要望で風呂敷ラッピング。

    更にオリジナリティーがアップです。

    完成のご連絡をすると数日後お酒を取りにお見えくださいました。

    こちらです!と完成したお酒をお見せするとニコっと笑っていいですね~!と。ホッとするのと喜んでいただけて嬉しい~!の気持ちが心の中で舞い踊りました。

    その後、お客様からお便りが届きました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まだ浜松へ越してきて市内の土地勘がさほどないころ、車を走らせていたら壁面に大きなヒラメが描かれているお店がありました。
よく見たら酒屋さん!...
魚好き、酒好きの私はもう気になって仕方がありません!!
日を改めてお店にお邪魔してみると、ユニークな絵がたくさん。
もうひとつひとつ魅入ってしまって、話を聞けば全てご主人の制作!
さらに話を聞けばデザインイメージを伝えればご主人がオリジナルラベルのお酒を作ってくれるとのこと。
こんな唯一無二の贈り物ができるとなればここぞという時にお願いしようと思いました。

その機会はすぐにやってきました。
水族館で働く大親友が新築を建てることになったのです。
ふたりともお魚大好き、お酒特に日本酒大好き!
よく一緒に魚を肴に飲み交わすのです。
そんな彼に渾身の一本を贈りたいとバオオさんにお願いすることに。

縁起物で「鯛」や「鰹」をデザインしてもらうのもいいと思ったのですが...
より唯一感を出し、水族館職員らしく珍しい魚でと思い魚に豊かと書く「鱧(ハモ)」を選びました。
関西では珍しくない魚ですが、まだまだ他地域では馴染みの薄い魚。
当然ご主人もちゃんと姿を見たことがなく困惑もあったと思いますが、用意した写真から見事デザインしてくれました!

新築に招待してもらい早速プレゼントすると、早速一緒に飲もうと喜びもあってあっさり一升瓶が空になってしまいました(笑)
でも、空瓶は今でも大事に飾ってくれています。

酒のバオオ

2017-11-15.JPG

酒のバオオのペンキ塗り替え時です。

知り合いのペンキ屋さんに「壁面の看板を自分で描かせてください!」とお願いいたしました。

ペンキやさん曰く「いいよ!もしペンキが垂れたら消してあげる!」

・・・もう怖いものなどありません。

自分の店を自分流に!

まずは頭の中で閃きを待ちます。

〇明るい雰囲気がいいなぁ!

〇ワイングラスで乾杯で陽気なイメージ!

〇ハートをいっぱい描いて、温かな心を表現したいなぁ!

頭の中を紙に表現し、なんとなくの校正が完成。

そして、ペンキやさんといろいろ打ち合わせ、下地のペンキ塗りが完成し、私の出番となりました。

私の思う絵手紙は自由な世界なので下書きは一切ありません。

壁面を遠くから見て頭の中でイメージし、足場に上ってまたイメージしの繰り返し。

一筆目が怖くて、なかなか描き始めることができません。

いつまでたっても始まらないので、勇気をもってワイングラスから描き始めました。

一筆目が入ると集中力と勢いが増して楽しくなってきました。

色を加えて、遠目から見てまた足場に上って修正し・・・。

通りがかった人も声をかけてくださいます。

見られていると思うと緊張感も生まれますが、集中する目の前のことしか頭にありません。

最終的に家族に遠目から見てもらいアドバイスをいただき、店頭の壁面が完成いたしました。

多少、思い通りにならないところもありますが、それもまとめてひとつの作品です。

自分自身の勢いが止まらず反対側(西側)にも描き始めました。

勢いというものは凄いもので、なんのためらいもなく富士山(赤富士)を一気に完成。

文字は"夢はでっかく日本一!"

調子に乗って南面・・・ここは文字のみで"ワイン 地酒"。

ここまで来たら北面も!

鯛の絵が想像以上に大きく完成。

文字は"ありがとう!"。

オリジナリティー溢れるお店(家)が完成いたしました。

ご近所やお客様から「看板屋になれるね!」とお褒めのお言葉をいただきリニューアルスタートとなりました。

この後、建設屋さんから看板のご依頼を頂戴いたしました。

自分の店は自分流に!酒のバオオは今日も元気に営業中です。

1529368576302.jpg

幼なじみの友達からご依頼をいただきました。

幼稚園から中学校まで一緒でイタズラ仲間であり、先生によく怒られた仲間でもあります。

そして彼の結婚相手は中学校の同級生。

彼女とは、同じ部活(陸上部)で同じ班になったこともあり毎日大笑いしていた仲。

お互いが明るくて優しくて、いい夫婦!

2人の子供に恵まれて素敵なご家庭を築かれていました。

ある日連絡が入り、奥さんが倒れたと・・・。

いったん回復に向かったものの帰らぬ人となりました。

この時は私自身ショックでした。中学時代の彼女の笑顔が何回も頭に浮かんできます。

私なんかより、幼なじみの友達と子供さんはどれだけのショックだったかはかり知れません。

この葬儀に参列した時、息子さん(当時5年生)の気丈な態度が今でも脳裏に残っています。

ものごとの流れは理解しつつ、何もなかったようなにこやかな顔で人を迎えていました。

さぞかし寂しくて悲しかっただろうに・・・。

その息子さんが高校を卒業し、陸上の推薦で家を出て大学に通うことになりました。

この段階でのオリジナルラベルワインのご依頼です。

絵は、"ランナー"(一応息子さんのお写真をお借りしました)

文字は、"走れ壱星、目指す場所へ!二十歳になったら飲もうな!"

父親として息子を思う気持ち、優しさと深さが詰まった前向きなメッセージ、描く前から感動し涙が出ました。

気持ちを込めて一生懸命に描いて完成。

完成の連絡をするとすぐにご来店。

ニコっと笑って喜んでくれました。

(私のミスで「バ」の判子を逆さに押してしまったことを伝えると・・・じゃぁ貴重だね~!と。どこまでも優しいんだねと改めて実感。)

そして、どんな風に手渡すの?と聞くと千葉県のアパートに引っ越しの荷物を運ぶときに、"そっと置いてくる!"と。

"息子はその日は居ないので初めてアパートに行ったときにビックリさせようと思ってね!"

このやさしい演出も幼なじみらしいなぁ~!と思いました。

そして二ヶ月後、同窓会で一緒になった席であのワインのその後はどうなったの?って尋ねると

・・・"あいつ、そのことについてひと言も言わん!"と。

きっと照れくさいんだろうね!

お父さんの思いは通じているはず!

いつの日かこのワインを一緒に飲むとき、素敵な時間が二人を包み込むんだろうなぁ~!と思います。

男手一人で二人の子供さんを育て、素敵な関係を築き上げたお父さん、これからが楽しみだね~!

そして、貴重な場面で私のオリジナルラベルワインを使っていただけたことに感謝です。

いつの日かこの続きのお話を聞くのが楽しみです。

すべてに、ありがとう!

page top